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ブックオフにて。
ワタクシの大好きなブックオフでのことです。
なんとなくサブカルチャーの本が並べられているところを眺めていた。
「音楽」「映画」のように、ジャンルが表示された札のようなものが本を仕切っている。
そんな中、こう書かれた仕切りがあった。
なんとなくサブカルチャーの本が並べられているところを眺めていた。
「音楽」「映画」のように、ジャンルが表示された札のようなものが本を仕切っている。
そんな中、こう書かれた仕切りがあった。
「モーパッサン」
このインパクトはすごい。
なぜならモーパッサンだからだ。それをサブカルチャーのコーナーに見つけたのだ。
なんだこの名前は。
「モー」と来て、「パッ」と受けて、「サン」で落とす。名前の中に起承転結にも似た流れが存在する。
もしくは、「モー」でだらだらしたところを、「パッサン!」と力技で取り返す。名前にも関わらず、その中にストーリーがあるのだ。
発狂の後に精神病院で死亡したというモーパッサン自身の人生を重ね合わせると、より一層深みが増す。
どうしてフランスの文豪の名前がここにあったのか、そもそもなぜモーパッサンなどという仕切りを立てるまでもない人物のものが存在したのかといったことは、この際は問題ではないのです。
なぜならモーパッサンだからである。
「映画」「音楽」「モーパッサン」だ。
ここはモーパッサンでなければいけなかった。トルストイやヘミングウェイではだめだ。ドストエフスキーは惜しいが、モーパッサンには敵わない。
ちなみに、その仕切りが立てられていたところにモーパッサンの本は一冊も置いていなかった。
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